うつ病の症状と予兆の特徴を知る3つの方法【経験談】

うつ病は初めの内はほとんど自覚症状がないですが、必ず何らかのシグナルとして、精神、身体のどちらかに少しずつ表れてきます。
僕は26歳の時に、営業の外回り中に適応障害による症状の発作で住宅街の道端で倒れ意識を失い、近くの住民の方に見つけられ、その時の上司と同僚の手配で病院へ緊急搬送されました。
その時から病気と向き合う闘病生活を続け、介護職で重度のうつ病を発症しました。
うつ病は、簡潔に説明するのはとても難しい病気で、感情の起伏や身体的な苦痛など、どこからが「うつ病」としての始まりなのか、分からない方は多いですよね。
僕は、今通っている精神科医のメンタルカウンセラーの方から受けたアドバイスで、最初にこういうことを言われました。
「どんな人でもきついと思うことや辛い、何かから逃れたいという気持ちに陥ることはあるけれど、それが「一時的」な状態なのか「継続的」な状態なのかで、精神科医として診断する基準は変わってくる。」と。
僕も実際に適応障害を抱えながらの仕事や、時間に追われる生活の中で「きつい、辛い」「今の状況から逃れたい」と思うことは山のようにありましたけど、それが鬱に繋がる「病気」だと自覚したことは一度もありませんでした。
何らかの環境下で精神的に辛くて、うつ病の判断になる要素と、予兆や正式に「病気」だと診断される特徴を知りたい、と思われている方に、宜しければぜひ読んで頂きたいです。
こんな気持ち・悩みを抱えている方へ
- 仕事によるストレス
- 職場状況や人間関係の悩み
- 子育てなどの育児によるストレス
- DVなどの家庭環境から生じるストレス
うつ病のサインと症状を簡潔に知ろう
まず、僕の経験からお話しますね。
うつ病と正式に診断されて8ヶ月、精神的な葛藤と悩みのなかで向き合ってきた僕が仕事を通じて感じていたストレス。
介護中での注意喚起や罵倒などがあったあとに人目のつかないところで涙が止まらなくなって、頭の中がぐちゃぐちゃになったような状態を勤務後、毎日のように感じていました。
小刻みに身体が震えだしたり(運転中もハンドルを握る手が震えたり)、頭の中が仕事へ行くこと、「また明日何か言われる」とか考えるようになり、家に帰ってからも頭から離れず、寝付くことにも時間がかかったり、朝起きてからも震えや目の前が真っ暗になるような感覚、そして頭痛が始まりました。
病気になる経緯などはプロフィールに書いています。
初めまして。クアトロと申します。九州、長崎在住のアラサーど真ん中です。生まれも育ちも”葛飾柴又です。帝釈天でうぶ湯を使い、姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します。”・・・はだれも突っ込みませんかね。(ボケが長い)プロフィールにあまり景色がないのも殺風景過ぎるので、旅行で行った外海から見る夕日をアップしてみました。うつ病を患っている僕にとって、海や山々、空や夜景など、自然の景色を眺めると心...
基本的に眠れなかったり、食欲不振、または食べ物の美味しさや味が感じられない、気分がずっと落ち込んでいる、自分の趣味や好きなこと、楽しいことをしようとしても、何をしても楽しめない、何をしたのかはっきり覚えておらずぼーっとしている、身体が重い、自暴自棄に陥るといった症状がある時は、すぐにうつ病の可能性を疑ったほうが良いです。
ご自身に精神的ストレスや身体的ストレスが重なるなど、様々な理由から否定的になって、自分がダメな人間だと感じてしまいます。
そのために普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという悪循環が起きてきます。うつ病は様々な環境による複合的因子が原因
僕の場合は「職場内でのパワハラなどによる過度のストレス」が主な原因だと思いますが、これは僕の発症した一例です。
僕と同じように、働いている職場内で何らかのストレスを感じていたり、人間関係に嫌気がさしていたり、モラハラ、パワハラなどによる環境因子はもちろんですが、他にもうつ病になる因子は色々な可能性が考えられます。
例えば、子育てでシングルマザーの方で周りに相談する方がいない、夜泣きや育児と家事による両立が苦痛で、それらのストレスが原因になったり、母子家庭や父子家庭などの家庭環境から生じるストレス、DVなどの家庭環境から生じるストレスなど、様々な場面で感じるストレスや環境が、うつ病を引き起こすものであることを強く自覚しておく必要があります。

うつ病の予兆の特徴
予兆や症状などは上記で説明した内容(お一人お一人違うと思いますので、まだまだ沢山あるかもしれないですね。)がほとんどだと思いますが、うつ病の予兆の特徴としてはっきりしていることは、上記のように感じた症状や気持ちが「一時的」なものか「継続的」なものかです。
ただ、次の日~には気分が良くなったから、自分は当てはまっていないなどとお考えになるのは厳禁ですね。
僕がしている3つのチェック方法
うつ病の初回のカウンセリング時には多分、うつ病用の症状チェックシートを記入することになると思うのですが、正直、あれはあくまで自分の自覚症状の参考になる程度のものです。
症状や感情、置かれてきた環境は自分も含めて、お一人お一人「自身」が一番よく分かっている。
現状治療中の僕が、うつ病を克服するためにしている簡単なチェック方法を教えます。
「自分はうつ病じゃないかな・・」と漠然と思われていて、まだ心療内科や精神科医の先生の診断を受けていない方のうつ病チェックは実質3つです。
- 毎日起床時の感情と身体の状態確認
- ご飯を美味しくきちんと食べられる
- 気持ちよく、ぐっすりと眠ることができる
すみません。「何当たり前のこと言ってるの?」「こんなこと誰でもしてることじゃない?」と思われるかもしれませんが、誰でも当たり前のようにしているこの3つの項目が、うつ病の予兆を把握する上で一番大事なんです。
理由は「うつ病である僕自身が、うつ病が安定している状態の時でないとできない項目」だからです。
うつ病は普段当たり前のようにしていることができなくなる病気でもあります。
うつ病の予兆は前兆の可能性だと捉えよう
予兆は、まだ自分で取り返しがつかなくなる前に、事前にコントロールできる(例えば、職場を思い切って変えるなど)可能性があります。
対して「前兆」段階に入ってしまうと、うつ病の症状は一度入り込んだら抜け出せない蟻地獄のようにどんどん深い闇の中に入り込んでいきます。
自分の本心を正直に吐露できる人の大切さ
僕は今、自宅での治療を続けているわけですが、恵まれたことに家族の病気への理解や、信頼できると心から思える精神科医の先生に出会うことができています。
また、本心や悩みを吐露できる友人も2人いますし、彼女からの理解も得られています。
うつ病の克服はこういった自分の本当の気持ちを理解して汲んでくれる人がそばにいることが何よりも大切です。
【まとめ】:決して頑張らなくて良い

もし何らかの状況下で苦しんでおられる方がこの記事を見て、何かお気持ちに感情の変化があれば嬉しく思います。どうかご自分の気持ちに正直になって「頑張りすぎない」でください。
もし少しでも自分に変化を感じ取ったら、迷わず心療内科、もしくは精神科医に相談してみてください。
そして一度カウンセリングを受けてみて、「この先生なら、今の自分の気持ちを全て正直に打ち明けられる。」「絶対に信頼できる。」と思える先生を探してください。
ご自身に合った処方薬を正しい量必ず時間を守って服用することも大事です。
お金も、時間も労力もかかると思いますが、ここは絶対に妥協したらダメです。
本当に大事な部分なのでもう一度言います。絶対に信頼と、本心を正直に吐露できる先生と出会ってください。
きついと思ったら寝れば良いんです。仕事がきついと感じたら、辞めていい、休んでいい。違う方向性を探したら良い。僕は8ヶ月経って、やっとこのまとめ記事が書けるようになったくらいです。
まだまだ病気の波は非常に激しく、僕自身毎日症状との闘いでもあります。
「逃げる」こと「諦める」こと「怠ける」こと、どれも決して何の恥でもない、ということをまとめにして本項を終わります。