うつ病の状態を管理できるアプリ うつレコは神ツールだと思う

うつ病を発症してから、もうすぐ2年になりますね。月日が経つのは早いものです。
なかなかここ最近、体調管理がまた上手くできなくなり感情の起伏が激しい。自分でなんとか状態を良くしようと思って、近所を軽く散歩しに出たり、電話で彼女へ相談する内容も増えてきて、厳しい状態が続いてます。
僕は闘病の状態やその日1日の症状、感情をあとから客観的に見返せるように、ノートに毎日日記として記録してます。適応障害の状態が重い時期はできなかったですが、うつ病と診断されて、休職に入った3月6日から、日記を書く事もリハビリの1つと考え、1日も欠かしたことがありません。
僕にとってこれをすることには3つの大きな効果があります。
- 自分がとったその日の行動や状態を詳細に把握できる。
- 無心で書くことに没頭できるので毎日日課として作業化できる。
- 自分の脳に、作業することに慣れさせて習慣化することができる。
何も考えることができなくなって、日常的な生活や行動ができにくくなる重度のうつ病の僕にとっては、この「日記を書く」という作業も、ある意味とても重要な作業の1つです。
まあ、なかなか大変ではありますけど、形として記録を残せるのも大事かなと思っています。ただ、1日の時間をかなり削ってしまったり、やはり書くきつさや、マンネリ化してしまってだるさを感じることも多いんですよね。
そんな中、スマホで効率化できるメモアプリを探していた時に、うつレコなるアプリを見つけたのでダウンロード。結構使ってみて記録ツールや内容が充実していて良かったのでご紹介します。
こんな方におすすめ
- 処方薬の記録や病状をお薬手帳などで管理していたけど簡略化したい
- 日々の体調や気分をデータとして分析したい
- 直感的に操作できて簡単に自分の状態をアプリで把握できる
うつ病の気分や体調を簡単に記録できるアプリ「うつレコ」って?
(株)リクルートホールディングスのメディアテクノロジーラボが精神に障害を抱えた人へ向けてリリースした、簡単で使いやすく、直感的に普段の気分や、睡眠、食欲の質などの体調管理を記録できるように考案したツールアプリ。
これは結構使いやすそうだ、と自分もアプリストアのレビューで見かけて直感的にそう思ったので、ダウンロードする前にいろいろ調べてみました。胴元がリクルートなので、企業の信頼性は間違いないですね。
リリース時期は2012年と、かなり前に既にリリースされていたアプリのようです。僕は全く知りませんでした(リリース時期はうつ病ではなかったので、もしかしたらストアなどでちらっと見かけてはいたのかも)が、今回使ってみることでかなり使い勝手が良いサポートアプリであることは分かりました。
5月中旬ぐらいにダウンロードして、日記と並行して利用してますが、気分や食欲の状態を示す顔イラストが可愛らしいので、変化を楽しめて飽きずに使えてますね。無料でiPhone、Android両端末で使えます。
うつレコはどんなことができる?使い方や機能について
まず普通のアプリのようにスマホにダウンロードしてアプリを起動。自分のうつ病の状態や、性別、年齢などの必要事項を入力していきます。(あくまでうつ病に特化した記録管理ツールですが、症状や他の病気の記録も用途によっては利用することができそうです。)僕は適応障害の処方薬も含めてカレンダー管理してます。
ちなみに僕の管理画面。かなりシンプルで時間に応じた昼寝や睡眠時間がグラフで見れたり、曜日ごとや朝、昼、夜とそれぞれの時間帯に合わせた気分も分かりやすくないですか?^^
これだと文章で追っていくよりも、直感的にすぐ自分の状態を理解できるので、大まかにその日の体調や気分の波などを把握しやすくて便利です。睡眠時間のところのみ私的な部分なのでモザイク処理しました。すみません。

時間や分単位で自分の気分や体調をグラフ化して理解できる
闘病中生活を続けていて必ず直面するのが生活時間や行動が不規則になることです。
介護職勤務時はそれこそ早朝出勤や夜勤、日勤と勤務時間がバラバラでリズムが崩れがちでしたけど、うつ病を患ってから更に時間に合わせた規則正しい生活ができなくなりました。
とにかく病気を伴った感情の変化に自分を合わせるのが精一杯で、しなければいけなかったり、することが当たり前のことを忘れるんですよね。厳密には「忘れる」というよりその時の時間を「覚えていない」んです。
起きて顔を洗って歯磨きをして、新聞読んで朝ごはんを食べて~。夜勤時は少し早めの晩ご飯を食べて18時ぐらいに少し仮眠とって出勤するとか、そういった自分で考えた計画的なリズム作りをしていたことが全てできなくなります。
このアプリならそういった生活管理を、例えイラストであっても可視化できて、することが難しい時間管理を把握しながらバランスの良いリズムを作っていくことができます。
入眠時間や睡眠時間を記録できるので眠りの質も把握できる
もう1つ、難しく感じることが眠ること。
僕など症状がひどい時はほぼ1日起きていることもあります。思考が囚われて眠ることができないんですね。診断時のうつ病チェックリストの1つにきちんと眠れているか、という項目がありましたがほんとに眠ることすらできなくなります。
ただ、このアプリで自分のぐっすり眠れた時間や、逆に眠れない時間、その時の気分や状態も見ることで直感的に考えることができるようになりました。

服薬時間や処方薬、その時の行動も簡単にメモできる
処方薬などもカレンダーに書き込んでおくことができ、実際に自分が決めて入力した時間帯になるとプッシュ通知か画面上で知らせてくれますので飲み忘れや服薬の種類の間違いなども少なくできます。
またうつ病は薬を服用する時間帯もとても大事なことなので、これらを管理できるのはすごく助かりますね。
例えば、決めた時間に服用してそれをメモしておけば「この日は飲み忘れはしてないな。」という確認にもなりますので便利です。入力画面も簡単でスマホなのでいつでも書き留めることができるところも良いですね。
薬の飲み忘れがなくなり適切な時間帯に合わせて服用できる
僕も実感しているように、規則正しく、自分が計画したことを実行するということが、うつ病は難しい病気です。
当然、薬の飲み忘れや気づいたら時間が過ぎていて薬を飲んでいなかったなんてことはよくありますが、うつレコのカレンダー機能と管理画面を確認することで、なるべくきちんとした時間に服用することができるようになりました。(それでも、症状がひどい時は忘れることもありますけど)管理画面ですぐ確認することで飲み忘れることも極力なくすことができます。
イラストがかわいいから気分も明るくなり、作業が苦にならない
日記つけてるとこの辺はほんとに単調になって書くのも嫌になりますが、自分の気分を示す顔イラストが可愛らしいので見るだけで結構気分が変わることもあって親近感がでるのもこのアプリの良いところだと思います。
シンプルだけど患者の気持ちに合わせた作り方がしっかり出来たアプリだと感じますね。似顔絵可愛くありません?(笑)
食欲や睡眠、気分などの体調管理が一元化され記録が楽になる
このアプリを使うことで僕が一番良かったところは「規則正しい本来の生活リズムの確認と記録が容易になった」ことと「薬の飲み忘れや食べた記録を見直すことで1日の生活リズムがどのくらいバランスが取れていたかを客観的に楽しく把握できるようになった」ことです。
家計簿も一緒ですが、楽しく続けることができなければ結局は飽きてしまい徒労に終わってしまう部分を、このアプリは良くフォローできてるなと思いました。
これは「その日はどのくらい満足な食事が出来た?」っていうことをメモするご飯イラスト。カレンダーでこういった確認ができるのも単純に気持ちが明るくなって面白いですよね。

うつレコアプリのまとめ
闘病生活の中でも楽しく管理記録できるようにしよう

健康状態を記録できるアプリは結構多く出ている印象がありますが、うつレコはなかなか使いやすいですよ。
僕は単純に管理と記録がしやすくて、自分にも気持ちの変化がこのアプリを使うことで体験できていますから、これからもうつ病と適応障害の記録アプリとして利用していくつもりです。
手軽に楽しく、計画的に管理できるうつ病の記録ツールをお探しの方はぜひ一度使って見てください。