うつ病の僕が症状を緩和するために聴いてほしい癒しの音楽

Byクアトロ

ヘッドフォンで音楽を聴いている女性

こんにちは。

数日体調が優れず、気持ちが真っ暗な闇の中に入ったような不安定な気分が続いていました。


本来旅行好きな僕としては、ゆっくり休みたいと思う日や、何か行動したいと思えた時に症状が不安定だと、一段と物悲しくなりますね。感情の起伏がとても激しいので。(自分にとっては当たり前で、普通な感情)


僕の思考は自分でも不思議に思うぐらい本当に特種(脳神経外科の先生曰く)で、単純に「喜怒哀楽」の起伏が激しい、とかならまだ理解できるんですが、なんというか(自分で言葉にするのも難しい)「悲しい」と一般の人が感じる場面で妙に明るくなったり、「嬉しい」と感じる場面ですごく寂しくなったりとかもします。


そんな僕が適応障害診断当時、今よりもずっと激しい症状が出ていた頃から一貫してずっとやっていることがあります。それは「音楽を聴く」こと。


心を落ち着かせて、精神を安定させるための音楽による治療方法です。

僕が働いている介護施設でも、懐かしい曲や世代ごとに流行った演歌、民謡などを利用者のお年寄りの皆さんと一緒に歌いながら、リズムに合わせて踊ったり手拍子したりすることで認知症や痴呆への予防にもなっている、と福岡国際センターの介護研修学会へチームレポートとして持っていって発表しました。

実際に、音楽は脳を活性化させる確かな効果があると注目されていますね。


僕も思考が負の方向へ偏っていってしまう感情を、聴く力によって制御する、うつ病、適応障害のための自分のメンタルコントロールとして、音楽にはほんとに助けられています。


音楽による治療方法は脳神経外科の先生から、実際に症状を改善するために提案された確かなメンタルトレーニングで、僕的には処方薬以外のリハビリとしては一番自分でも効果を実感している方法です。


悩む⇒自分を追い詰める⇒「あの時こうしていれば・・」という自暴自棄に陥る⇒これらの感情のエンドロールで抜け出せなくなる。うつ病というのはこういう病気です。


僕と同じような方へ、「気持ちが不安定な時」に、「少し自分が頑張りすぎている」と思っている時に、静かな環境の中でゆっくりと聴いてほしい音楽を紹介します。


今回は僕が症状を安定させたい時にずっと聴き続けているゲームサントラから、自分を責めている時や、心を落ち着けたい時、特に聴きたい7曲を紹介します。


ゲームミュージッククリエイター、作曲家として大好きな光田康典さんの作曲家としてのデビュー作でもあります。

クロノ・トリガー
  • 【ゲーム内容】鳥山明さん、堀井雄二さん最高の合作
  • タイムスリップしたような世界観と安らぎに浸れる
  • 古代・中世・現代・未来の神秘的で柔らかく温かい楽曲
  • 聴いていると葛藤と表現の中から勇気をもらえる


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時の回廊


古代と中世独特の世界観が詰まった光田康典さん渾身の作品


僕は実際にクロノ・トリガーのオリジナルサウンドトラックを買ってもう20年以上経つんですが、ゲームのサントラで戦慄が走ったのは、後にも先にもこの曲か、FF5の「ビッグブリッジの死闘」くらいしかないかもしれません。


ゲームの中で魔法王国ジールへクロノ達が向かった先で流れるテーマなのですが、ゲームをプレイする中で「この曲は何というタイトルの曲だろう?」と、この曲を聴きたいがために当時サントラを買いました。(中学2年の時ですね)


適応障害になって更に没頭するようにのめり込んで聴くようになり、うつ病になってからも一番精神の安定と感情が自然と元に戻る曲が、僕にとってはこの「時の回廊」です。


歌詞はサントラなので一切ありませんし、ある程度のところからまたリピートの繰り返しなのですが、ほんとに曲自体に魔力があるんじゃないかと思うくらい、自分には20数年経った今でも症状が出た時はほぼ必ず聴き続けています。


やすらぎの日々


何気ない自然な日常を感じられる優しく温かな気持ちになれる作品


聴いているだけで柔らかな気分に浸れる優しくて穏やかな楽曲です。


気持ちが張り詰めていたり、感情が不安定でなかなか気分が元に戻らない時や、考え込みすぎて眠れない時にも聴いてもらいたい作品です。


聴いていると緊張感がゆっくりとほどけていくような気持ちになれます。


みどりの思い出


どこか情緒的で寂しさが感じられるけど静かな気持ちになれる作品


うつ病や双極性障害、解離性障害、パニック障害など、閉鎖性の精神状態の時はあまり寂しさや悲しさを助長するような曲調は余計気分が滅入って閉鎖的になる、と考えられがちですが、それは少し違うと思います。(あくまでも僕個人の捉え方なので、ご自身の考え方や気持ちと向き合いながら、参考程度にしてくださいね。)


感情には”対極”と”同調”という二つの捉え方があります。


イライラしたり、ストレスが溜まると普通は対極的な「発散」という捌け口を求めがちですけど、より今の気分と同調した寂しさや悲しさが感じられる曲を聴くことによって精神的に安定することもあります。


とても精神的に安らげるテーマの曲調になっているので、感情的になっている時でも静かにぐっすりと眠りたい時などには効果的な楽曲だと思います。


魔王決戦


徐々に感情の昂ぶりと高揚感がこみ上げる作品


みどりの思い出や、やすらぎの日々の音楽療法の効果としてはこの楽曲は対極にある作品ですね。


激しさや気分を高めたい、暗く沈んだ気持ちを変えたい時などに聴くと効果的です。

徐々にイントロから段々と激しさを増していき、曲調がサビの部分で最高潮に達します。


夜の底にて


暗く悲しい曲調の中にも、静かで淡々としたテーマが印象的な作品


この曲は過去の思い出や、暗く悲しい気持ちと同調したい時に聴きたい作品です。

聴くときはできれば静かな場所で、自分の世界に入り込める、自分が本当に落ち着ける場所やシーンで聴くとより曲の雰囲気が高まります。


時間が経つのを忘れたいや病気の辛い気持ちに沈み込んで、思いにふけってしまう時にも僕は逆によく聴いています。


黒の夢


奇妙で幻想的、ミステリアスな曲調が印象的な作品


ゲーム内では後半の「黒の夢」というジールの欲望と目標のために生み出された巨大な要塞内で流れるテーマです。


僕の場合はこの曲を聴く時は、他の曲であまり気持ちに変化が起きない時に聴くことが多いかもしれません。


世界変革の時


何をしようとしても気分が重くのらない時に奮い立たせてくれる作品


気分が重くて何かしようとしてもだるくて何もしたくない時に聴くと、高揚感と勇気がもらえる楽曲です。


ふつふつと元気が沸いてきて、特に気分が落ち込んでいたり滅入っている時に聴くと効果的です。


上記7曲を含めた各サントラはAmazonにてサンプルを聴くことができます。


【まとめ】心が穏やかになれる音楽のすすめ


精神的な気持ちの改善や重い感情を変えるのに音楽は効果的


音符と女性のイラスト

今回は症状の改善や気持ちを変化させたい時に僕がよく聴いている音楽として、ゲームのサントラという一つのテーマに絞って執筆しました。


音楽は精神的な症状を和らげるにはとても効果的で、自分も実際に「リハビリ」としてもやっていますし、上述のように介護の分野でも、認知症の方や痴呆の方の予防や効果的なリハビリとしても確かな成果が実証されています。


今回は記事として書いているのでとても堅苦しい内容で申し訳ないですが、ご自分の好きなジャンルなら、J-POPやK-POP、ロック、ジャズ系などの邦楽や洋楽、アニメのサントラ、演歌、歌謡曲など、どんな曲でも良いです。


精神的な病気というのは、自分がそうですけど「気持ちを変化させる」ということが一番難しかったりします。


もし自分の気持ちの変化が乏しいと思った時は、改善対策のツールとして音楽は積極的に有効活用してみましょう。

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